Kidsしらせクイズ2018【第10問】

現在の南極調査にもつながる重要な役割を果たした小学校の理科で使う道具は何でしょうか?


後援会は苦悩します。

◇シドニーでキャンプを張っている白瀬たちの第二次探検に必要なお金や物を準備する予定はついていませんでした。

◇ニュージーランドの日本総領事(りょうじかん)は“日本人の体面(たいめん)”にこだわりをもっていました。政府からお金が出るのかどうか密かに調べましたが、小村外相(がいしょう:がいむだいじん)からは「後援会より補助費下附の請願ありしも政府はこれを謝絶せり」(探険後援会からお金を補助してくれと願いが出されたが、国はこれをことわった)と却下されています。

8月3日の総領事の電報には「開南丸修繕費、船具代約4,000円、直接送金するよう後援会に厳達請う。支払期日を遅延した時は、開南丸差し押さえの恥辱(ちじょく:はずかしくみじめにおもうこと)をこうむることになる。また探検隊の食費も、本日8日以後、支ふる能わさるか如き窮地に陥れり(食べるにも困難な状況になる)、右は結局本邦の体面に関する義(日本人として恥ずかしい様子を見せること)なりを以って、捨て置き難き(とてもそのままにしておくとこができない)に付け特別の手数請願す(特別に支援する)」とあります。

◇大隈は議会に請願書(お金の支援をお願い)を提出し国庫補助(国からの支援)を仰ごうとしました。請願した下附金は53,000円であったが、衆議院を通過したものの政府はこれを握りつぶしたのです。

◇政府は第二次桂内閣(桂太郎内閣総理大臣)で、首班の桂太郎は長州人です。長州藩閥として山県有朋がいますが、大隈とはいわば「政敵」であったのです。

◇8月30日桂内閣が西園寺公望を首班とする西園寺内閣と交代したので、9月23日に新外務大臣林薫当てに陳情書を提出しますが、結局空振りでした。

緊急会議にて、方針変更される。「学術的研究の充実をなさんことを期す」とは、南極点に一番乗りし日章旗を翻すことではなくなるということです。これはスコット隊やアムンゼン隊に完全に遅れてしまったことが理由です。

◇白瀬は「あくまで競争する」と主張しますが、「それではこれ以上支援するわけにいかぬ」と通知され渋々従ったのですが、断腸のおもいであったことでしょう。


重大な方針変更!探検目的は第一次の「南極点踏破」から「できるだけの学術探検」と「開南丸による、できるだけ東方の氷海探検」に変わっていました。

▲「大きな後退」というよりも「南極点レース参加への断念」という重大な方針変更です。

▲理由は、「既に(先陣争いの)スコット、アムンゼンらが上陸(越冬中)しているので、到底これらと極の中心を競うのは不可能なるを知り、できるだけ学術探検を行うに決した」(南極記より)というものでした。

▲大隈後援会長から「征け、再び征け。目的を達するまでは死すとも帰るな」という激励電報を受けました。


白瀬らは、予定通り2隊に分れました。

◇突進隊は、1隊は7名と犬30頭。白瀬隊長、武田学術部長、三井所衛生部長、犬係(山辺、花守)の5人。

そして観測隊の2名です。ホエール湾の近くに設営する根拠地で気象観測に当たる村松進(山梨)、吉野義忠(北海道)。日本からの百葉箱で気象観測をしました。

◇残りの隊員は、沿岸隊として、同湾からさらに東のエドワード7世州方面の沿岸探検にあたることになります。

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